第35回 労使セミナー
2023年1月19日に、アートホテル日暮里ラングウッドにおいて第35回労使セミナーを開催しました。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となりました。
当日は道建労協加盟単組や建設産労懇の役員の皆様、道建協総務委員会を中心とした各企業の総務・人事部門の皆様、日合協の皆様をお招きし、講師に精神保健福祉士の北村まり氏をお迎えして
「正しく理解する令和時代のハラスメント対策」と題して、講演をしていただきました。
講演内容は、様々なハラスメントのなかで主にパワーハラスメントとセクシャルハラスメントの問題について、定義や判断基準そして事例などを用いてわかりやすくご教授いただきました。近年、ハラスメントを過剰に配慮してしまい、指導が十分にできないなどのケースも増加傾向にある中で、指導とハラスメントの境界線について正しく理解し、判断軸を持ってマネジメントを行うことの重要性について理解を深めることができました。
職場における様々なハラスメントは、働く人が能力を十分に発揮することの妨げになることはもちろん、個人としての尊厳や人格を不当に傷つける等の人権に関わる許されない行為です。また、企業にとっても、職場秩序の乱れや業務への支障が生じさせるなど、貴重な人材の損失につながり、社会的評価にも悪影響を与えかねない大きな問題であることを再認識致しました。道路建設業は人員不足も深刻であり、若年社員の離職率は大きな問題となっております。これからの業界の魅力化を実現するためにも、ハラスメント対策を講じて行くことは企業にとって必要不可欠であり、時代にあった対策に見直していくことの必要性を感じました。
セミナー終了後には懇親会を開催し、組合と会社の立場の垣根を越えて様々な意見交換を行いました。労使双方が現状の問題点を共有し、魅力ある道路建設産業づくりへ向けてベクトルを一つにして進んでいくためにも貴重な機会とすることができました。
ご多忙中にもかかわらず、今回の労使セミナーにご参加頂きました関係者の皆様に感謝申し上げます。
道建労協は道路建設産業の労働環境の改善に向けた取り組みとして、また、魅力ある産業になるためにも、活動を活性化してく所存でありますので、引き続きご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。