日本アスファルト合材協会との意見交換会
平成24年8月7日東京建設会館にて、日本アスファルト合材協会 総務部会の皆様と意見交換会が開催されました。昨年に引き続き道建労協の要請に対して日合協さんが応えて下さいました。意見交換会にご出席いただいたのは総務部会の皆様で、総務部会は各企業の製品部門責任者の方々で構成されています。
まずは日合協 髙木常務理事からこの意見交換会に至る経緯があり、各々の自己紹介、そして道建労協山下議長の挨拶と道建労協の簡単な説明がなされました。
今回の大きなテーマは「産業の魅力化」でした。入職者の減少、人材不足、技術を継承していけない、といった現状を確認し、産業の魅力化に資する要因としての閉所や休日取得の促進を、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて道建労協が取り組んでいることを踏まえて意見交換を行いました。
今回の意見交換会では、産業の魅力化についてや、道建労協が建設産労懇の仲間と展開している土曜閉所推進運動についてどのような考えをもっているのか、といったことをお聞きすることができました。
以下に主なやりとりを示します。
● <入職者の減少や人材不足について>
新卒採用の状況については、各社とも厳しい認識を持っている。
● <製品部門として出来る魅力化について>
日合協としては、製品を売る側、つまり供給側であり、休日の取得となると顧客、つまり需要側が休める
かどうかに依るし、地域的な差もある。ただ、閉所は難しいが休日取得の率が高いのは、シフトを組んで
休んでいるからだろう。閉所となると、大きく仕組みを変えなければいけない。合材に携わっているものだ
けで決められない。
● <(魅力化に関して)プラントの見学会等のイベント、といったことについて>
(ある会員企業で)社員の家族を招待して工場見学を実施した。どのようなことをしているか理解してもら
うには良かった。また昨今の自然災害の影響で道路の大切さが見直されてきており、それをPRしていくこ
とも魅力化の一つだとは考えている。伝えることが重要であるし、休日取得についても休める環境作りをし
ていきたい。
● <6月と11月の土曜閉所推進運動について>
11月は特に北海道・東北・北信越で繁忙期となり、休めと言っても休めない状況ではないだろうか。時期に
ついては地域差もあるので、柔軟性を持たせて取り組んだ方が良いのではないか。11月でなく10月の方が
まだ良いと思われる。
● <(例えば、建設産労懇の他の組織のように)統一した一日を決めて閉所することについて>
製品部門としては緊急性を要する仕事が多く、全体として閉所する、というのは難しい面もある。理念や活動
については理解できるが、協会として賛同できるかと言われると難しいだろう。日合協という組織は独立した
単協の集合であるために、その点で難しいところもある。
● <土曜閉所や休日取得について、各会員の企業で取り組んでおられることがあれば>
計画的に連休を取得するように通達を出し、部門長と人事部長の責任において実施。その中で月一回は必
ず土日連休を取るよう指導している。
これは企業が強制力をもって行っていることで、やはり官庁の理解、認識を変えることが必要だろう。日合
協においては、発注者の9割が官庁だ。国や自治体への働きかけが重要だ。
最後は山下議長が、「立場ごとの意見があり、統一したものを出すのは難しさを感じるが、少しずつでも業界全体としての動きになれば良いと思っている。今後ともご協力をお願いしたい」と結び、意見交換会は終了しました。
議論を継続して重ねていくことで、業界全体として少しでも前進できるように今後もこのような活動を続けてまいります。
意見交換会の時間をくださいました日合協 髙木常務理事を始め事務局の皆様、総務部会の皆様には、この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。